7) 自部署内の協力・他部署との協調力
課題
〇〇市の管理職として、担当業務以外の協力要請(**クリーン作戦、選挙事務、コロナウイルスワクチン接種業務など)に、自ら積極的に参加することは、組織のために必要な行為か、不必要な行為か、理由とともに800字以内で別紙用紙に記述してください。
文例案―地方公務員(市役所)
管理職が担当以外の協力要請に積極的に参加することは、市全体のためだけではなく、個々の所属組織のためにも必要なことである。
第一に、短期間に案件が解決できることである。選挙事務は期日に間に合わなければ、市民の参政権を侵害することになるし、ワクチン接種の遅れは市民の生命に関わる。こうした業務は担当部署の枠を超えて取り組むべきである。
第二に、職員の一体感が高まり、他部署に対する理解が深まる。肩を並べて仕事をすれば、メールや連絡会議は比較にならない、一体感を生む。これは、災害などの緊急時に市が一丸となって取り組むことを可能にする。通常時でも、優れた業務の手法を学んだり、人事異動があっても即戦力になるといった効果がある。
また、三点目として市民と接する機会となる。私は現在***に所属しているが、介護施設職員や高齢者およびその家族との応対に限られる。協力要請では、子供や若い者など多様な市民に接することができる。これはどの部署でも同じであろう。
こうしたメリットがある一方、人員に余裕がない中、自部署以外の業務に労力を割くと、本来業務がおろそかになる、という批判がある。これに対しては、要請を出す側が必要なマンパワーを明確することや、協力する側の管理職が、派遣すべき部下の業務調整を十分行うことで防げる。
このとき、管理職の役割が重要となる。まずは業務の裁量権がある管理職が、積極的に参加して実情をよく知ることである。そして部下を派遣する際には本人の希望を尊重するとともに、他部署と共同することの重要性を理解してもらい、一部職員に集中しないよう、できるだけ部署全員が均等に参加するように配慮する。
応援要請が得られなかった部署は長時間残業を強いられ、市役所組織全体の総労働時間は減少しない。自己の所属部署・担当業務という狭い視野に囚われると、組織全体の労働環境は良くならないのである。(800字)
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