Ⅵ 解答者の職歴・職種による注意事項

昇進昇格試験論文やビジネス文章を作成する際の参考になるコラムです。

①新入社員

 解答者は、恐らく入社一年目あるいは二年目の新人でしょう。そうであるならば、与えられた業務命令を確実に実践することと、向上心を持ち貪欲に業務知識を吸収し、業務に生かそうと努力していればほぼ十分だと申せます。

 ただしこれは、あくまで入社間もない新人に対する評価基準です。業務経験を重ねた社員同士で、争う昇進昇格試験は、これよりも要求水準が高くなります。例えば、何らかの「フェアー」を実際に行う場合にどうなるかを考えてみましょう。

 「フェアー」を行えば、その分野の商品の売上が向上するのは明らかであるものの、一方で、販売促進の費用が増えるのが一般的です(→収入も増えれば、支出も増える)。結果として「フェアー」を行った結果、企業の利益が増えるかどうかは、ケースバイケース(個別に異なる)ということになります。

 実際には、フェアーの計画段階での予測や見込みと、お客様の反応は、ズレてしまうことは多いでしょうが、それでも、フェアーの計画段階では、企業の利益が増える見込みであることを示す何らかの根拠を示さないと、企画立案が了承されません。ガムシャラに頑張ることが期待されている新人と異なり、業務経験を重ねた社員には、企業の利益とは何かを常に念頭に入れて行動する必要があることになります。

 なお、新人社員であれば、精度の高いフェアーの予測や見込みをするのは、そもそも無理でしょうから、新しく覚えた業務知識を元に、先輩社員に新しい企画のアイデアを口頭で提案できれば十分でしょう。先輩社員がこれまでの経験を元に、そのアイデアを採用するかどうかを検討し、あるいは、より深化させて、実際にフェアーの企画立案をしてくれるかも知れません。却下されてもあまりめげずに思いつくままにアイデアを提案できるのは、新入社員の特権です。(風通しの悪い組織だと、そもそも新入社員に自由にアイデアを提示させないかもしれません。最終的には、周囲の社員の反応をみながら、対処を変えてください。)

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