1) 自部門・自部署への理解
課題
企業を取り巻く環境が急激に変化する中にあって、当社が生き残り、発展していくためには、現状の延長線上にある改善にとどまらず、新たな視点に立って「技術革新・業務革新」が必要です。
あなたの職場で技術革新・業務革新をしなければならない課題は何ですか。それに対して、あなたの専門性や得意分野を生かしながら、これまでにどのようなことに取り組んできましたか。また、今後あなたが取り組まなければならないことは何ですか。現在の職場状況を踏まえて、R4の視点に立って、具体的に述べなさい。
文例案―環境部門
私たち環境課が直面する企業環境の変化は、SDGsへの対応、ESG 投資の呼び込みなどの重要性が急激に増していることである。環境課の業務は、効率的な破棄物処理によるコスト削減と、企業イメージの向上といった位置付けであった。しかし今後は環境対応が、法規の厳格化や、顧客の商品選択基準としての比重増加などによって、環境課の活動が当社の生き残り・発展にとって重要な要素になっている。
この変化のなかで、私たちの職場で課題となるのは、排出物削減・有価物回収を飛躍的に改善することである。これまでは、生産ラインから生じる排出物に対して、それをそのまま受け取って既存の知識・技術に沿って処理していた。この業務形態を革新する必要がある。
その前提として、職場単位で排出物の計量を行い、どの職場で何がどのくらい排出物されているのか正確に把握する。この作業に必要なチェックリスト作成などは既に始めているが、これを基に本格的な調査に取りかかる。これだけでも、事前に精度の高い業務計画が作成可能になる。
中期的には、デジタルデータを抽出できる計量器を投入し、リアルタイムで排出量を把握できるようにする。この結果を会社のデータベースに上げることで、生産部門が排出物抑制の問題点を考え、無駄の排除や分別の徹底に協力してもらう。
さらに、計量結果を基に生産工程に踏み込んで、どの工程で何がどのように発生するのかを、環境課の視点で検証する。そして、原材料や生産工程の見直しを提案していく。また生産部門側から工程の変更を事前に教えてもらうことで、最適な理方を準備しておく。現在は、排出物が発生してから対応している後手の削減活動であるが、業務革新によって先手型に変える。
次に、環境課内の業務も革新する。まず、再資源化の徹底を図る。再処理技術は日進月歩であり、これまで廃棄していたものが再利用できる、あるいは商品化できるように合っている。例えば、硬質プラスチックはペレット化することで再資源化・有価物かできる。この取り組みは既に始めているが、限定的なものにとどまっている。現在も数台再資源化や粉砕する装置があるが、全ての排出物を加工してはいない。その他にも、発泡スチロールを溶融して体積を減らす、紙資料の裁断を内製化してコストを削減するなど、すぐにも取りかかるべき案件がある。また中期的には、課員持ち回りで勉強会を開くなどして、新しい処理技術を取入れるようにする。
以上の他、地元小学校での事業実践や、NPOとの協働企画も進めていくが、R4である私は、専門性を活かして、技術情報を整理して全社員にとって見やすい掲示システムを開発する、あるいは新しい処理技術の導入に必要な機材やコストの研究をしていく。さらには、生産部門との情報交換や、技術所得のための調査研究と後進の指導など、R5以上の役割を見据えた行動をすることで、業務革新に貢献したい。(1198字)
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