WIEの考える小論文対策・志望理由書対策

入試小論文とは何か

入試小論文の種類

現在大学・大学院入試で課される小論文には、2つのタイプがあります。1つは、試験場であるテーマについての問いや文章、資料を与えられて、それについて受験生の意見を述べるものです。
もう1つは、自宅で用意して提出するいわゆる志望理由書です。志望動機書、自己推薦書などと呼ばれることもありますが、基本的にその内容は同じです。これらは、受験生自らが、自分は志望先に適した人物であることを主張する文章です。

入試小論文に共通するもの

これら2つのタイプには、共通点があります。

1つめは、いずれも必ず問いがあることです。何を馬鹿なことを、とお考えかもしれませんが、この認識がないために不合格になる答案は、実に多いのです。すなわち、問いが何を求めているのかを理解せず、採点対象外となる答案です。従って、書く前にまず、設問の要求を正しく読み取ることが必要であり、この点では、小論文試験は書く試験である前に、読む試験でもあるのです。
志望理由書では見落とされがちですが、高校時代の報告と大学(院)進学後の抱負とどちらを書くのか、といった指示あります。

もう1つの共通点は、問いに対する答え=自説の明記、そして、誰もが理解できるレベルでの自説の論証が求められることです。この2つを欠いた文章は、不合格になります。

一般的な小論文の対策

必須の要素

問いの正確な理解に必要なのは読解力です。これは、国語が得意かどうかより、設問文や課題文に用いられている言葉が何を意味しているか、わかるかどうかの問題です。
普通の新聞を読む程度の国語力があれば、小論文の課題文を読み解くには十分です。しかし入試の小論文で出題される課題文の知的レベルは、学部入試であれば高校の各教科の範囲内を、それほど大きく出ることはありません。
ですから小論文試験では、高校の一般教科を勉強することを、おろそかにしてはならないのです。

小論文の答案とは、何を書くものなのか?

大学・大学院受験小論文を、いわゆる作文の延長ととらえるのは誤りです。なぜなら短くはあっても論文である以上、自説を立てそれを論証しなくてはならないからです。
この意味で小論文は、国語ではなくむしろ近いと言えます。何が言えるか、どうしてそういえるか、証明していく作業だからです。
小論文は単なる作文ではなく、論理という規則に従う、証明問題なのだということを、くれぐれも忘れないようにして下さい。

志望理由書の対策

志望理由書で聞かれていること

志望理由書(動機書)の問いは、「なぜ志望したのか」です。これは出題側からみると、「なぜあなたは、我が大学のこの学部学科に適したている言えるのですか?」いうのもです。
言い換えるなら、世界でただ一人の受験生と、同じく世界でただ1つの大学・学部学科の間に、どれほど深い関係があるのか、それを示して下さいということです。

志望理由書では、何をしなければならないか?

まず志望先についてよく調べること、同時に、これまでの人生を振り返り、志望に至った自分の事情を探り当てることです。調べ上げたら両者を比較して、その間をつなぐ論理的な関係はないか、考えてみるのです。
この論理的な関係は、志望先と自分、両方を調べれば調べるほど、つながるポイントが見つかるはずです。つまり、調べた作業に比例して、より説得力のある志望理由書が書けるわけです。それだけではなくm志望先の事情を調べる作業は、文章を書くためだけでなく、面接にも必要なのです。
あるいは、いくら調べようと、両者をつなぐポイントが見つからないかもしれません。その場合はあるいは、志望先そのものを見直す必要があるでしょう。

熱意を示すには?

志望先の事情を調べる作業そのものが、熱意がある証拠に他なりません。志望先の情報がふんだんに含まれている志望理由書を見れば、大学の先生方も「お、よくウチのことを知ってくれている」と感心するわけです。これこそ、志望理由書で示すべき熱意であって、それなしでいくら調子のよいほめ言葉を連ねようと、それは読み手をうんざりさせる効果しかありません。
一生懸命やります、切望していますといった熱意を飾る言葉を連ねるのではなく、熱意に基づいた行動の結果を示すことが大切です。