Ⅴ 論旨構成の問題

昇進昇格試験論文やビジネス文章を作成する際の参考になるコラムです。

⑦複数の文に分ける

 ほとんどの場合、一文が長い文章は、短い文に分割しても同じ内容を伝えることができます。複数の文に分けるとシックリこない原因として、次のことが挙げられます。

(1)思考の整理が不十分である。
(2)概念を提示する順序が悪い。
(3)文と文の関係を示すつなぎの言葉を工夫していない。

 まず(1)についてです。なるべく一文が短い文章を書くように日頃から心がけていれば、思考を整理する訓練となるので、次第に一文が短くともシックリとくる文を書けるようになってきます。それには、苦行にならずに続けられる、文章作成訓練の方法をみつけるのが有用です。文章を作成する機会は、業務内に限定されません。余暇の時間に趣味に関する文章を書くことでも、文章力は向上するでしょう。

 次に(2)についてです。同じ内容を伝えたくても、説明の順序次第で読み手や聞き手の理解のしやすさがかわります。ザックリと大枠の内容を伝えて、その後で次第に細かい内容を説明するのがポイントです。

 最後に(3)についてです。文と文の関係を示すつなぎの言葉として代表的なのは、「接続詞」です。いろいろな接続詞が使えるようになると、文と文の関係をより適切に示せるようになります。

 また、文と文の関係を示すつなぎの言葉は、「接続詞」に限定されません。前の文に登場する概念を適宜引用することで、文と文の関係を示すつなぎの言葉とすることもできます。これまでに述べた内容とどのように関係しているかを示しながら、新しい内容を述べることが肝要です。

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