Ⅲ 答案作成の手順

昇進昇格試験論文やビジネス文章を作成する際の参考になるコラムです。

⑥設問の要求から全体の視点を固めるまで

設問の要求を確認してみましょう。まず、問1については次のようになっています。
(問1)社会人生活の中で、あなたが上司、同僚から受けた手本又は教訓(このような点を見習うべき、改めるべき等)とそれから得たものについて述べなさい。
 この設問に応えるには、次の二つに触れることが必要です。

(1)社会人生活の中で、解答者の上司、同僚から受けた手本あるいは、教訓を説明すること
→課題文の「欠点をみることさえ自分の手本となる」とある点に注意すべきでしょう。上司、同僚の「優れた業務の進め方」が「見習うべき手本や教訓」となります。一方で、上司、同僚の「良くない業務の進め方」は、「改めるべき教訓」となります。今回提出していただいた答案と同程度の制限字数であれば、「見習うべき手本や教訓」と「改めるべき教訓」の双方について述べるべきでしょう。
 この設問で優れた答案を作成するには、日頃から職場の周囲の人々をよく観察しておくことが重要となります。この「観察」の重要性は、課題文の中でも説明されています。
 (2)手本や教訓から得たものを説明すること
「見習うべき手本や教訓」として挙げた例については、その事例についてどのように見習うべきかと説明することとなります。一方で、「改めるべき教訓」として挙げた例については、それをどのように反面教師として、解答者の業務の進め方に生かしていくかを述べるべきでしょう。

 次に、問2について検討します。
(問2)「問1」を踏まえ、あなたが目指すマネージャ像を述べなさい。また、それを実現するためにあなたがどのように取組むか、具体的に述べなさい。
 問2の設問文に、『「問1」を踏まえ』とあるので、問1の解答との整合性も、評価対象となります。問1で「見習うべき手本や教訓」と、「改めるべき教訓」について複数挙げることができていないと、問2で、設問の要求の範囲内で書くことがなくなって困ってしまうかも知れません。答案を作成する上では、次の項目に触れることが必要です。

(1)問1で触れた、「上司、同僚から受けた手本又は教訓から得たもの」と、解答者が目指すマネージャ像の関係を説明すること
(2)解答者が目指すマネージャ像を実現するために、具体的にどのように業務に取り組むのか説明すること

目次へ