Ⅲ 答案作成の手順

昇進昇格試験論文やビジネス文章を作成する際の参考になるコラムです。

④答案の構想

(1)
 今後答案を作成する際には、是非とも答案を解答用紙に書く前に、答案に盛り込みたい内容をメモ書き・箇条書きし、それに続いてその内容をどのような順番で説明すれば、読み手が理解しやすいか作戦を立ててみてください。こうしたことを行うのは、少々時間がかかり無駄に思えるかも知れませんが、準備ができていれば、清書は比較的スムーズにでき、トータルの答案作成時間はさほど変わりません。

 確かに日頃の友人とのおしゃべりであれば、「思いつくまま」でほぼ問題ないのですが、論文は、短時間で読み手に言いたいことを理解してもらわなければ役目を果たせないので、それに適した文章の「構造化」が欠かせないのです。

 なお、堅めのまとまった文章が、どのように「構造化」されているかに注目しながら、読むように習慣をつけると、整理した形で議論を展開するとはどのようなことかより理解が進むはずです。読書好きでいわゆる活字中毒の方でも、案外と文章の「構造化」には無頓着なことが多いですから、「構造化」のスキルを身につけることができれば、文章作成・論文作成で他者より大きく有利になるでしょう。

(2)
 さて、以上の前提からWIEでは、制限字数の9割以上書くことが必要だと考えています。何割以上残すと減点になるか、ということについては、参考書や添削講座によってまちまちですが、形式的な問題と言うより、出題側が制限字数を設ける際には「解答に必要な議論をするにはこのぐらい字数が必要」と考えているはずですので、1割以上も字数が「余る」ということは、解答に必要な論点(=概念)を見落としている、あるいは概念の関係付けが不十分である可能性が高いのです。

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