Ⅲ 答案作成の手順

昇進昇格試験論文やビジネス文章を作成する際の参考になるコラムです。

⑮自信や確信は必要か

 解答者が個人的に感想として確信しているかどうかに、読み手は興味はありません。さらに、読み手に確信させることを強要させるようで大変鬱陶しい感じさえ与えます。

 過剰・過激な言葉を用いれば、読み手の興味を引くというものではありません。むしろ、多くの場合、逆効果になります。「最高の策は、策を弄しないことだ」とよく言われるように、自分を売り出す文章を書く際に、まず心得なければならないのは、自分の価値は、事実をして語らせねばならないということです。

 自分が誇りを持って「これをしてきた」ということ、また確信できるまで十分な検討を経た「これが言える」ことが選べたなら、あとは淡々とその事実や論証を記述すれば、読み手は自然にその人物や、書き手の主張を理解します。ですから誇大表現や、過剰な修飾は、一切無用であるばかりか、却って読み手のうんざり感を誘うのです。ところが文章を書き慣れていないほとんどの方は、この点に気づかないものですから、お書きになったような過剰な記述は、ビジネス論文で実によく見られるのです。そのような競争者の文章の中にあって、淡々と、背伸びせず、事実をふくらませないで書いた文章、そして十分に論証された文章こそが、読み手の興味をそそるとは思いませんか?

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