Ⅱ 試験答案の基本

昇進昇格試験論文やビジネス文章を作成する際の参考になるコラムです。

②正解を憶えているかではなく、正しい考え方が身についているかが大事。

 よく練られた昇進昇格試験の設問では、採点基準が設問の中に書いてあります。ぜひとも、昇進昇格試験はこのようなものに違いないという固定観念に極力縛られないようにし、その時に与えられた昇進昇格試験の設問に真正面から応えるようにしてみてください。小論文は、暗記力が問われる試験ではなく、その場の対応力が問われる試験です。もちろん、正しく対応するためには、昇級する者にふさわしい能力を、あらかじめ身につけておく必要があるわけですが。

 これまでの添削でも説明したように、答案を作成する際には、「設問に登場する重要概念や論点に触れること」と、「設問に登場する重要概念や論点の相互関係」を明確にすることを忘れないようにしてください。弊社WIEがこの講座で提供しているサービスは、この「対応力」を身につける機会の提供であり、添削コメントでは、設問に真正面から対応するための正しい思考の手続きを説明しています。

 小論文試験に対して、何か秘密の呪文を暗記すれば、全てが解決するとの思い込みを持ったままだと、間違った対策や、遠回りの対策をして、不合格になる可能性が高くなってしまいます。「暗記力の重視」から、「対応力の重視」へと、パラダイム(=無意識的に適用している思考の枠組み)を変える努力をしてみてください。まずは、小論文が「暗記」だけで対応できるような楽な試験ではないと、観念することからはじめなければなりません。

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